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箱車は、「バン」や「バンボディ」とも呼ばれ、平ボディと同様によく使われるトラックです。名前の通り箱型の荷台になっており、アルミ製なので「アルミバン」と言うこともあります。
平ボディと異なる点は、ボックス型なので屋根があること。直射日光を避け、雨風に強く荷物を濡らさないメリットがあります。また、箱型なので荷物を落とす心配もなく、積荷にシートやロープをかける必要がありません。
ただし、後部しか扉がないため、積み下ろしに制限が出てしまいます。
箱車(バン)は積み込む荷物の幅が広く、比較的どのような形状のものでも積むことができます。さまざまな形や重さの家具や家電は、温度変化に影響されにくいため、箱車(バン)に載せるのに適しています。バンボディは引っ越しなどにもよく使われており、大きな箱部分に引っ越し業者の名前が入るなど、広告としての役割も担っています。
雨に濡れては困るのが紙類です。本や印刷物などは重量があるものの、大きさが統一されているため箱車(バン)に積みやすく、ロープなどで固定しなくても、積み上げるだけで比較的安全に運ぶことができます。
日光や雨風からも守れるため、書籍や印刷物などの紙類の運送に向いています。
雨風から保護できるという意味では、一般雑貨や衣類も箱車(バン)での輸送が向いています。箱車(バン)は、段ボールで運べる荷物が得意なので、一般雑貨や箱入りの衣類の輸送に適しています。
特に衣類はしわを避けるためにハンガーラック輸送をすることも多いのですが、箱車(バン)の中がハンガーがかけられるバーになっているトラックをハンガー車と呼んでおり、衣類(アパレル)輸送に特化しています。
汎用性の高さで人気のある箱車(バン)ですが、それでも業者が得意とする荷物があります。運びたい荷物によってノウハウやスキルが異なるため、箱車(バン)を保有しているからといって、全く知識のない分野の荷物を依頼するのはあまりおすすめしません。
幅広く使える箱車(バン)と言えど、それぞれの運送会社で何を運搬するのを得意としているかをよく知り、ニーズに合った分野に実績とノウハウのある業者を選びましょう。
運送は交通事故や災害、積荷の破損といったリスクと常に隣り合わせです。運送会社としてどのような安全対策をとっているのか、どのようなドライバーの教育や指導をしているのかも大切なポイントです。
万が一の場合でも、迅速な対応ができれば最小限の被害に抑えられますし、補償の面でも安心できるものか確認が必要です。
箱車(バン)は、雨風に強く幅広い荷物の輸送に対応できます。だからこそ、運送会社が何を得意としているのか見極め、安全対策がしっかりなされているかチェックしましょう。
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