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大阪から各地に菓子を運ぶには

こちらでは、運送会社に依頼して大阪から菓子を共同配送してもらうことを検討している方のために、役立つ情報をまとめています。依頼に際しての注意点や業者選びのポイントなどを解説していますので、自社に合う業者選びのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。

依頼する際の注意点

共同配送によって必ずしも物流コストが安くなるわけではない

それほど多くない分量の商品を単独配送しようとすると、どうしてもコスト面が心配です。流通コストをおさえるためにも、商品量に応じた料金が設定されている共同配送は、確かに便利です。

ただ、共同配送の場合も、料金のベースとなっているのが時間と距離であることにはかわりありません。そのため、さまざまな条件によっては、かならずしもコストをおさえられない可能性もあるので、注意が必要です。共同配送1択、という考え方ではなく、チャーター配送や路線便といった方法も検討したほうがよい場合もあります。

移り香に弱い製品は要注意

返品などのトラブルを避けるためにも、移り香が起こらないように気をつけましょう。お茶や乳製品などのお菓子は、特に注意が必要です。共同配送でせっかくコストをおさえられたとしても、全量返品などという事態になってしまうと、元も子もありませんね。

お菓子運送における温度管理の重要性

お菓子は製品ごとに適正温度が異なるのが特徴です。例えばチョコレート菓子は18℃前後での管理が推奨され、温度が低すぎると表面に白い斑点模様ができるシュガーブルームが。高すぎると白い膜が貼られているような状態になるファットブルームが起こるリスクがあります。アイスクリームに至っては-18℃以下の冷凍帯を維持しなければいけません。そうしないと、品質が大きく損なわれてしまいます。

焼き菓子や和菓子などは比較的温度変化に強いものの、高温多湿の時期は冷蔵や定温管理を導入したほうが良いでしょう。特にコーティングチョコが施されている商品では、わずかな温度変化が見た目の劣化やクレームの原因になりかねません。

また、物流業界が直面する「2024年問題」により、トラックドライバー不足や運行時間の制限が進んでいます。このような背景の中で、お菓子運送では高度な温度管理と共に、効率的な積み下ろしや共同配送などの対応が急務となっています。

実際に一部の企業では、チョコレートやアイスを扱うドライバー向けに研修を実施し、製品特性と温度管理に関する知識を提供しています。これは、積み込みや荷下ろし時の品質保持を意識してもらうための取り組みです。

お菓子運送で使われる温度帯と管理手法

お菓子の品質保持には、「5つの温度帯」を使い分けることが重要です。

商品ごとに温度帯を選定し、定温車や冷凍車を活用することで品質を守ることが可能です。また近年では、IoT温度センサーを用いたリアルタイム管理も普及しつつあります。

湿度管理も無視できません。例えばクッキーやせんべいは湿気に弱く、逆に乾燥しすぎると割れてしまうこともあります。倉庫の空調や梱包資材の工夫で対応しましょう。

さらに、積み込みや荷下ろし時のオペレーション改善も鍵を握ります。車両を開放したまま作業すると、庫内温度が急上昇するため、迅速な作業体制を整えている業者に依頼しましょう。

配送できるトラックの種類

ウィングボディ

側面からの商品の積み下ろしが可能な、バン型車のトラックのことです。荷室側面から車の天井部分までをいっぺんに跳ね上げることができる構造になっています。跳ね上がる様子が鳥の翼に似ていることから、ウィングという表現が使われています。使い勝手のよさが受け、販売台数が年々増加しています。

冷蔵・冷凍車

業者によって設定温度にバラつきはあるかもしれませんが、品質や安全性を保って配送するために一定の温度管理がなされているトラックのことです。洋菓子などを運ぶ冷蔵車は10℃から25℃程度、そしてアイスクリームなどを運ぶ冷凍車はだいたい-10以下に設定されています。

参照元:QUATTRO
(https://www.quattro6.co.jp/coolcargo/)

業者選びのポイント

菓子の共同配送に対応しているか

共同配送とひとくちにいっても、菓子の取り扱いをしているかどうかを、あらかじめ確認しておくことが大切です。たとえば、お菓子の中には、かさばりがちな物もありますが、そういったものでも、ワイドロング車を社有している業者であれば、その輸送効率の高さを活かして、ひかえめな料金を設定しているところもあります。また、小ロットでの依頼に対応しているかどうかも、大切なポイントです。

冷蔵・冷凍車を保有しているか

洋菓子やアイスクリームなど、冷蔵車・冷凍車での配送が絶対条件となるお菓子もあります。その場合、冷蔵車・冷凍車を保有していない業者には依頼することができません。

幅広い物流ネットワークを有しているか

スタッフの経験の豊富さのほか、配車管理、交通情報、季節波動など、さまざまな領域における物流データおよび物流ネットワークをもっている業者に相談するのがすすめです。

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