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大阪から各地に化粧品を運ぶには

依頼する際の注意点

医薬部外品製造許可や化粧品製造許可を取得しているか

化粧品には複雑な梱包や美しいパッケージが求められるため、厳密な製品管理が必要です。また化粧品は薬品医療機器等法で定義された内容に則って、化粧品の梱包を行うための「化粧品製造許可」「医薬部外品製造許可」を取得する必要があります。

梱包された状態から輸送だけを依頼する場合と、梱包から依頼する場合で異なるため注意しましょう。

破損や安全性の確保

化粧品はガラス容器などのわれものである場合や、冷蔵が必要な商品があります。商品に適した温度管理や破損しないよう輸送できる対策が可能かどうかは、よく確認しておきましょう。

物流拠点の機能があるか

化粧品の場合、物流の外部委託は製品管理や梱包、商品管理、出荷まで、一連の流れをすべて任せることがあります。

その際は、運送会社に物量拠点としての機能も求められるため、化粧品に適した倉庫を保有しているかどうかも確認する必要があります。

さらに、化粧品には香水やクレンジングオイル、スプレー缶や除光液(アセトン製品)といった危険物にあたる製品があることも。

これらの製品を保管するには、保管基準を満たした危険物倉庫を準備する必要があることも注意すべき点です。

配送できるトラックの種類

バンボディ

アルミ製箱型の荷台になったトラックです。内装はベニア板などになっており、通気性がよく防臭性も高いのが特徴。

ボックスになっているので日光や外気に晒されることなく、雨に濡れる心配もありません。冷蔵機能はないため、温度管理のいらない化粧品向けです。

保冷車

バンボディのトラックに保冷機能を追加したものです。保冷車とは、断熱材を使用した大きなクーラーボックスのような箱型になっており、冷蔵庫のように冷やす機能はありません。

冷たい物をできるだけ温まらないようにすることは可能ですが、冷やし続けることができないので、長距離など時間がかかる場合には不向きです。

ウイングボディ

バンボディの両側側面が鳥の翼のように大きく開閉するタイプです。荷物の積み下ろしがしやすく、クレーンなど大型機械を使っての積荷に適しています。

保冷機能や冷凍機能を追加したウイングボディであれば、温度管理が必要な化粧品を運送することもできます。

業者選びのポイント

化粧品の輸送ノウハウがあるか

化粧品は種類によって在庫管理やさまざまな取り扱い方があり、保管の仕方も特殊です。

化粧品輸送の実績やノウハウがあるかどうかは、業者選びも大きなポイントとなるでしょう。

化粧品の場合、物流機能を求められることもあるため、医薬部外品製造許可や化粧品製造許可の有無、保管用倉庫の有無も確かめましょう。

輸送エリアはどうか

化粧品は日本全国へ輸送されます。あるエリアまでは自社便で行けても、そこから先は別会社へ輸送を依頼するのであれば、それだけ積み下ろしの回数や在庫管理などの工数が増え、リスクも増えてしまいます。

出発点から終点まで、1社で完結できるのが望ましいため、輸送エリアも重要なポイントです。

安全対策がなされているか

化粧品の中には可燃性のものなど危険物とされる商品もあります。運送中の思わぬ事故や災害などによって、荷物が破損したり到着しない、遅延などの損害が発生した場合、補償やトラブル対策がどのようになっているかは必ず確認しましょう。

事故に対する安全対策についても、要チェックです。

化粧品輸送の流れ

製品の梱包とラベル貼り

化粧品は輸送中の衝撃や温度変化から保護するため、十分なクッション材で包み、耐衝撃性の箱に丁寧に梱包されます。また、必要なラベルを正確に貼付し、安心な輸送環境を実現できるように取り組まれています。

出荷書類の作成

輸出に必要なインボイス、パッキングリスト、原産地証明書、SDS等の書類を漏れなく作成し、各書類の内容を正確に確認することで、スムーズな通関が実現されています。

航空便の手配と積み込み

航空便の手配では、フライトと輸送条件を選定し、温度管理が必要な場合は専用スペースを確保いたします。安全な積み込みと適切な保管体制で、輸送中の品質を維持できるよう取り組まれます。

通関手続き

出荷書類をもとに日本側での通関手続きが正確に行われます。担当者が税関への提出書類を確認し、不備がないよう丁寧に対応することで、円滑な輸出が支援されます。

到着後の検査と通関

アメリカ到着後、現地税関にて製品の検査が実施され、FDAの手続きも含めた規制適合性が確認されます。不備がなければ正式な輸入許可が下り、次の工程へ進みます。

最終目的地への配送

通関手続き完了後、現地法人が製品を受け取り、指定の倉庫や店舗まで安全かつ適切な温度管理のもとで配送いたします。品質保持を優先した配送が実現されます。

準備から規制対応

化粧品の輸出は梱包や発送だけでなく、各種書類作成、規制対応、輸送時の温度管理など細やかな準備が求められます。全工程を丁寧に実施することで信頼性が確保しやすくなります。

SDSの準備

SDSは化学物質の詳細情報を記載した重要書類です。危険有害性や取扱い注意事項を明確に示し、輸送や通関時に必要な安全対策として整備されます。

成分表の準備

成分表には製品に含まれる全成分とその配合割合が記載され、各国の規制に基づいた安全性を証明するために必要な書類として作成されます。

輸送上の注意点

化粧品は温度や湿度の変化に敏感なため、適正な温度管理と衝撃防止措置が必要です。専用の保冷剤や梱包資材を使用し、品質劣化を防ぐ対策を講じます。

ラベルと表示

輸出先国の規制に従い、製品のラベルや成分表示、使用方法を現地語で記載されます。正確な表示により、消費者の信頼と安全性を確保するように努められています。

輸出先国の規制対応

各国の規制に対応するため、FDA登録やNMPA、REACH規制など必要な手続きや検査を事前に実施いたします。これにより、安心して輸出が可能となります。

化粧品の輸送実績を確認して依頼しよう

化粧品は商品によって温度管理が必要だったり、危険物だったりすることがあります。化粧品の輸送実績やノウハウがなければ難しい部分もあるため、化粧品輸出の実績について確認してみましょう。

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