公開日：2021年5月20日｜更新日： 2021年5月31日

温度管理や特殊な配送方法が必要な場合の物流会社の探し方

中小物流会社はニッチなサービスも提供

運送会社は全国に約63000社あるといわれています（2021年5月時点　参考：国土交通省物流を取り巻く動向と物流施策の現状について　2020年https://www.mlit.go.jp/common/001354690.pdf））。これはあくまで緑ナンバーのトラックを稼働させている業者の数で、これ以外に倉庫の専業者や、施設を持たない業務請け負い業者も存在します。当然、生き残りの競争は激しく、特に中小企業はニッチ（隙間）なサービスを提供して差別化を図るところが増えています。

このため、特殊な荷物、あるいは輸送方法で運んでくれる物流会社を探すのは、わりと容易になってきています。　

大阪の物流・運送会社の選び方、おすすめ3選はコチラ

公式ホームページを開設しているのは一部の物流業者

荷主企業が物流会社を探す場合、取っ掛かりとなるのはやはりインターネットでしょう。ところが、物流業界のＩＴ化は企業間格差が大きく、公式ホームページさえ開設していない物流会社は少なくありません。

こうした公式WEBサイト未開設の物流会社は小規模のところが多く、特定の荷主の荷物を専属で運んでいるため、対外的にPRする必要性が低いのです。ホームページを開設しているかどうかは、その物流会社の企業姿勢を如実に表します。未開設の物流会社は対外的PRの必要性をあまり感じていないわけですから、相談に対して前向きに耳を傾けてくれる可能性はもしかするとあまり高いとは言えないかもしれません。

そういう点では荷主企業としては公式WEBサイトを開設している物流会社の中から自社に合ったサービスを提供してくれるところを探しても支障はないかもしれません。

物流会社・物流アウトソーシング会社を検索する際のポイント

インターネットで物流会社・物流アウトソーシング会社を検索する場合、例えば「温度管理　物流」「温度管理　運送」「温度管理　物流アウトソーシング」などと入力すれば、食品物流を得意とする物流会社が上位に出てきます。運送会社によってはSEO対策がかなり進んでいて、運んで欲しい商品の品目を最初に、その次に「運送」「物流」「3PL」「物流アウトソーシング」などと入力して検索すれば、その品目の物流を得意とする物流会社のホームページが表示されるようになっています。

また、特殊な配送方法を行う物流会社を探す場合、運んで欲しい商品も特殊なものが多いと思います。その場合は、その品目を入力して「輸送」などと入力すれば、特殊輸送に対応してくれる物流会社が見つかるはずです。

特殊な輸送が必要な荷物で代表的なものは、橋げたや風力発電設備、新幹線車両など重厚長大な貨物です。こうした貨物の輸送には特殊なトレーラが必要で、これを得意とする物流会社はユーチューブなどで積極的に動画を公開しています。　

物流会社・物流アウトソーシング会社を紹介してくれるサービスも

物流会社の個別のホームページを検索する以外の方法として、物流会社を紹介してくれる会社のホームページにアクセスする手もあります。こうした会社の中には、条件に合った物流会社を探してくれるだけでなく、トラックの空きスペース情報などを提供する業者もあります。「物流会社紹介」「求車・求荷」「帰り荷」「空きトラック」「物流アウトソーシング」などのキーワードで検索するといいでしょう。