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日本郵便「ゆうパック」

ここでは日本郵便の提供する宅配便サービス「ゆうパック」の特徴や配送料金プランについてまとめています。また100年以上の長い歴史がある郵便事業のノウハウやネットワーク力を活かしたサービスについても紹介しています。

日本郵便ってどんな会社?

郵便事業のノウハウでスモールサイズが得意

日本郵便は日本郵政グループの中核企業。郵便・貯金・保険の3つを事業の柱としており、中でも郵便事業は1871年に前島密が始めてから150年の歴史を持ち、郵便物を全国に届けるノウハウとネットワーク力を強みとしています。

宅配便サービスを提供する会社の多くは運送・輸送会社がリテール(小口取引)に対応するためにスタートしていますが、日本郵便の場合は小口取引の郵便事業から宅配便サービスにも参入するようになったという特殊な経緯があります。

そのため、大型家具やピアノなどの運搬や引越しサービスなどには対応していません。その一方でスモールサイズの荷物や書類等の配送に関しては、さまざまなケースに対応しており、使い方によっては低コストで送ることが可能です。

宅配便サービスの基本プラン

基本サイズ

日本郵便「ゆうパック」の基本サイズは以下の7種類です。荷物の重量に関してはサイズごとの指定はありませんが25kgまでが対象となります。

サイズ 荷物の大きさ
60サイズ 60cm以内
80サイズ 80cm以内
100サイズ 100cm以内
120サイズ 120cm以内
140サイズ 140cm以内
160サイズ 160cm以内
170サイズ 170cm以内

宅急便の基本料金

ゆうパックで大阪から東京まで25kg以下の荷物を配送する際の料金は以下のようになっています。25kgを超える荷物にも対応していますが、その場合は「重量ゆうパック」の扱いになり、通常料金とは異なります。

ゆうパック

【発地】関西 → 【着地】関東

サイズ 配送料金
60サイズ 970円
80サイズ 1,200円
100サイズ 1,440円
120サイズ 1,690円
140サイズ 1,950円
160サイズ 2,160円
170サイズ 2,530円

(参照元:日本郵便公式ページ https://www.post.japanpost.jp/service/you_pack/charge/ichiran/27.html

重量ゆうパック(重さが25kgを超え30kg以下の荷物が対象)

【発地】関西 → 【着地】関東

サイズ 配送料金
60サイズ 1,480円
80サイズ 1,720円
100サイズ 1,950円
120サイズ 2,200円
140サイズ 2,460円
160サイズ 2,670円
170サイズ 3,040円

時間指定

ゆうパックの配達時間指定は午前中から21:00まで指定可能です。午前中の開始時間は明記されておらず、また各時間帯の時間指定も“頃”と付いているため、明確に○○時までに届かない可能性もあります。

午前中
12時頃~14時頃
14時頃~16時頃
16時頃~18時頃
18時頃~20時頃
19時頃~21時頃
20時頃~21時頃

(参照元:日本郵便公式ページhttps://www.post.japanpost.jp/send/deli_days/attention/index.html

オプションサービス

日本郵便「ゆうパック」は「ゆうパック」以外の郵便サービスと混在しているため、種類が豊富にある一方、何を選べばよいのかわかりにくい点もあります。

ここでは「ゆうパック」をベースにした代表的なオプションを紹介しますが、内容によっっては大型郵便物の方がよいなど、さまざまなケースが考えられます。イレギュラーな荷物を送る場合は窓口で相談することをおすすめします。

ゴルフゆうパック/スキーゆうパック

170サイズを超えるものに関しては基本的にはゆうパックでの取扱いはしていませんが、ゴルフゆうパックとスキーゆうパックは例外です。

ゴルフゆうパックのサイズ区分は120サイズ超(120cmを超えるもの)があり、長さの最大限は150cm以下まで対応できます。スキーゆうパックサイズ区分は140サイズ超(140cmを超えるもの)があり、長さの最大限は210cm以下まで対応しています。

ゴルフゆうパック運賃

サイズ 運賃
60サイズ ~ 120サイズ ゆうパックの基本運賃と同額
120サイズ超 140サイズの基本運賃と同額

スキーゆうパック運賃

サイズ 運賃
60サイズ ~ 140サイズ ゆうパックの基本運賃と同額
140サイズ超 160サイズの基本運賃と同額

当日配達ゆうパック

対象エリアは限定されますが、ゆうパックの基本運賃のみで当日配達が可能です。対象となるエリアは東京都(〒10~15地域(島しょ除く)、〒16~18地域、〒19~20地域)、大阪府の一部の地域です。ゆうパックの取扱店ではなく集荷、配達を受け持つ郵便局での引き受けに限ります。

対象エリアの東京・大阪の一部以外でも引受郵便局が自ら配達を行うエリア内に配送するゆうパックや地域区分局が受け持つ地域内の集荷、配達を受け持つ郵便局の配達エリア内で配送されるゆうパックも当日配達を行っています。

チルドゆうパック

冷蔵温度帯での配送が可能です。大きさは150サイズ以下で、重さは25kg以下、厚さ(高さ)は50cm以下の荷物が対象です。ゆうパックの基本運賃にオプション料金が追加されます。

サイズ オプション料金
60サイズ 225円
80サイズ  360円
100サイズ 675円
120サイズ 675円
140サイズ 1,330円
150サイズ 2,100円

(参照元:日本郵便公式ページhttps://www.post.japanpost.jp/service/you_pack/chilled/index.html

ゆうパケット

重さ1kgまでの小さな荷物はゆうパケットが利用可能です。大きさは3辺合計60cm以内、長辺34cm以内、厚さ3cm以内となっており、料金は厚さにより変わります。

厚さ1cm以内:250円
厚さ2cm以内:310円
厚さ3cm以内:360円

割引サービス

持込割引

郵便局または取扱所・コンビニへ荷物を持ち込むと1個につき120円割引になるサービスです。

複数口割引

同じ種類・あて先のものを同時に2個以上送る場合には1個につき60円割引になるサービスです。ゆうパックと重量ゆうパックの組み合わせは対応していません。

同一あて先割引

1年以内に発送されたゆうパックまたは重量ゆうパックの「ご依頼主控」を添付しこれと同じ種類・あて先のもの送る場合、1個につき60円割引になるサービスです。

ゆうパックスマホ割

ゆうパックスマホ割アプリを使ってゆうパックを利用すると基本運賃から180円割引になります。さらに発送時に郵便局を受取場所に指定すると100円の割引が追加。また前月までの1年間に10個以上の発送があった場合は、割引後の運賃から10%割引が適用されます。

アプリや電子決済サービス

ゆうパックスマホ割アプリ

割引サービスが受けられるだけでなく、あて名ラベルの手書きが不要になったり、住所が分からない相手に荷物が届けられる「かんたんSNSでお届け」機能が利用できます。

あて名ラベルは郵便局の窓口や専用端末「ゆうプリタッチ」でアプリに表示される2次元コードを読み込ませると、宛名ラベルが印刷されそのまま使用できます。

各種サービス利用時の料金シミュレーション

ゆうパックではさまざまな割引サービスが用意されているため、チルドゆうパックなどオプションで料金が高くなった分を割引サービスを使って減額することが可能です。

パターン1

大阪から東京まで80サイズのものを1個チルドゆうパックで送る場合に持込割引を使うと

1,200円(ゆうパック基本料金)+360円(チルド追加)-120円(持込割引)=1,410円

チルドは同じ条件で2個送る場合は複数口割引が適用されるため

(1,200円(ゆうパック基本料金)+360円(チルド追加)-60円(複数口割引)-120円(持込割引))×2 = 1,380×2 =2,760円

パターン2

大阪から東京まで80サイズのものを1個チルドゆうパックで送る場合にスマホアプリ割を使うと

1,200円(ゆうパック基本料金)-180円(スマホアプリ割)+360円(チルド追加)= 1,380円

これはアプリ利用により1個送る場合も複数口割引と持込割を合わせた配送料になるということになります。

なお、スマホアプリ割は「持込割引」「同一あて先割引」「複数口割引」は適用されないため、送る内容によって使い分けることが必要です。

このページのまとめ

日本郵便は、日本郵政グループの中核企業です。郵便・貯金・保険の3つが事業の柱で、中でも郵便事業は実に150年の歴史を持ち、郵便物を全国に届けるノウハウとネットワーク力が強みです。ゆうパックやゆうパケットなどのサービスがあり、ゆうパックスマホ割アプリでは、割引サービスが受けられるのはもちろん、あて名ラベルの手書きが不要だったり、住所が分からない相手にも荷物を届けられる、「かんたんSNSでお届け」機能が利用できたりします。その場合のあて名ラベルは、郵便局の窓口や専用端末、ゆうプリタッチで、アプリに表示される2次元コードを読み込ませると印刷されます。

運送会社で見積もり依頼をすべき理由

地元地域に強いネットワークを持っている運送会社の方が、柔軟にスピーディーに対応してくれるでしょう。業務提携路線と協力会社数が大切で、最終的には、宅配便よりも運送会社に依頼した方がコストを削減できたり、宅配便にはない定期配送などの特殊な依頼も可能です。

宅配便サービスを提供する会社の多くは、運送・輸送会社が小口取引に対応するためにスタートしているのですが、日本郵便の場合は、その小口取引の郵便事業から宅配便サービスにも参入するようになった、という特殊な事業展開です。大型家具やピアノなどの運搬や、引越しサービスなどには対応していませんが、その一方、スモールサイズの荷物や書類等の配送に関してはさまざまなケースに対応しています。使い方によっては、非常に低コストで送ることができるのが特徴です。

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