公開日: |更新日:
運送会社を選ぶときは、できるだけコストを押さえたい気持ちもわかります。しかし、精密機器は梱包技術や専門技術がなければ破損などのトラブルが起こるリスクが高まります。
エアサス車を保有しているか、精密機器の運送実績があるか、保険サービスに加入しているかなどを確認し、信頼できる業者を選びましょう。
梱包後のサイズや使用するトラック、運送ルートなど、事前にしっかりと打ち合わせをすることでスムーズな運送が可能となります。疑問や不安についてもしっかりと解消してから依頼するようにしましょう。
搬出や搬入時には、できるだけ立ち会って現場を確認しておきましょう。立ち会うことで、トラブルを避ける、責任の所在を明らかにすることができます。
エアサス車は、エアサスペンションが取り付けられている輸送車両のことです。エアサスペンションは衝撃を吸収する装置であり、状態が悪い道路の走行でも衝撃や振動から精密機器を守ってくれます。
まずは、エアサスペンションが搭載されているエアサス車両が使用できるかどうかを確認しましょう。精密機器は振動や衝撃に弱く破損や劣化などのトラブルが生じる可能性があるため、必ず確認しておきましょう。
また、1台を貸切るチャーター便であれば他社の荷物と合積みされることがなく、荷物の積み下ろしや積み荷の転倒などのリスクを軽減できるでしょう。
精密機器は安全に運送することが大切ですが、納期を守ることも重要です。慎重に作業をし過ぎて納期に間に合わないのでは困るため、余裕を持った作業期間、運送スケジュールを立てることが大切です。
また、納期を守るために事前打ち合わせでは輸送ルートや交通渋滞、事故などを想定し、柔軟に対応できるようにしておきましょう。
荷物の形状に合わせた梱包資材や緩衝資材を使用した荷物の保護ができるかどうか、重たい精密機器であれば人員を増やして作業ができるかなど、安全管理は要確認事項です。
万が一精密機器が破損した場合を考え、損害賠償についても確認しておきましょう。このとき、運送中の事故や破損だけでなく、倉庫などで一時保管する場合の損害についても確認しておきたいですね。
電子部品は精密かつ高価なものが多く、適切な運送方法を選ぶことが重要です。輸送中の振動や温度変化、納期の厳守といった課題に対応するために、さまざまな運送手段が存在します。中でも代表的なのが「チャーター便」と「路線便」の2つです。
それぞれの特徴とメリット・デメリットを理解することで、目的やコストに応じた最適な選択が可能になります。
チャーター便とは、1社または1荷主の貨物のみを積載して目的地まで直接配送する専用の運送サービスです。トラック1台を貸し切る形で、積み替えなしで輸送するのが大きな特徴です。
リードタイムが短い
チャーター便は荷主の希望するスケジュールに応じて配送できるため、リードタイムの短縮が可能です。時間指定や即日配送など、柔軟な対応が可能です。
荷物へのダメージが少ない
積み替えがないため、破損リスクを抑えられます。特に壊れやすい電子部品などの運搬に適しています。
秘密保持性が高い
他社の商品と混載されないため、輸送中の情報漏洩や取り違えのリスクを抑えられます。
コストが高い
トラック1台を専用で手配するため、1個あたりの運送コストが割高になります。特に積載量が少ない場合はコストパフォーマンスが悪くなります。
小口輸送には向かない
少量の荷物を運ぶ場合には、チャーター便の経済的メリットが発揮されにくく、非効率になる可能性があります。
対応エリアに制限がある場合も
地域によっては対応できるチャーター便業者が少ないケースもあり、手配が難しくなることがあります。
路線便とは、複数の荷主の貨物を集めてトラックで運ぶ混載便の一種で、定められたルート・スケジュールに沿って運行される輸送方法です。宅配便に近い形式で全国的に利用されています。
コストが安い
複数の荷主の荷物を混載して輸送するため、単価が安く、特に小口貨物に適しています。コスト重視の企業に適しています。
広範囲な配送が可能
全国ネットワークを活かして、離島や地方など幅広い配送エリアをカバーしている業者が多く、利便性が高いです。
手配が容易
大手運送業者が数多く提供しており、Web上での手配や追跡など、利便性の高いサービスが整っています。
リードタイムが読みにくい
定期便での運行となるため、希望通りのスケジュールで配送できない場合があります。また、混載のため遅延が起こることもあります。
破損リスクがある
荷物の積み替えや他社商品との混載により、破損や汚損のリスクが高まることがあります。精密機器を運ぶ際には注意が必要です。
大量輸送には不向き
一度に大量の商品を運びたい場合は、他社荷物との兼ね合いで制限が出る可能性があり、効率が下がります。
チャーター便と路線便はそれぞれ特徴が異なり、電子部品のように繊細な商品を輸送する際には、納期や数量、コストを総合的に判断して使い分けることが重要です。少量かつ急ぎであればチャーター便、大量かつコスト重視であれば路線便といったように、用途に応じた選択をおすすめします。
大阪でおすすめの運送会社3選!(倉庫あり)
少しでも配送コストを安く抑えるためには、自社の商材ジャンルの搬送を得意としている運送会社を選ぶことが大事。ここでは、大阪にある運送会社の中から、得意な搬送物別におすすめの3社を厳選しました。
中島運送株式会社
定温・湿度50%以下の保管で
劣化や変質を防ぐ
株式会社京豊運輸
-20℃の倉庫での一時保管や
臭い移り対策を実施
橋本運送株式会社
規格外の製品を
経験豊富なスタッフが配送
※リードタイムは、ロット数や発注時間、配送先によって対応可否が異なります。詳細はお問い合わせください。